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巧藝画(こうげいが)は、今からおよそ100年前の大正中頃、大塚巧藝社の創立者大塚稔が、横山大観画伯の提唱により、写真製版と印刷技術を駆使した巧藝画を創始しました。美術印刷の上に、古美術品の修復も手がける一流の絵師が、一枚一枚、原画同様の絵の具を手彩色しています。このような方法で作られている複製画を「巧藝画」と言います。

巧藝画

巧藝画の創始

大塚巧藝社の創立者大塚稔は、横山大観画伯の提唱により、写真製版と印刷技術を駆使した巧藝画(こうげいが)を創始しました。材質や材料を原画と同等のものを用いて、写真製版により印刷を行い、さらに専門の画工が顔料や墨で手彩色を施し一枚一枚を丹念に仕上げ、複製画といえども真筆に近い出来上がりとなります。

手彩色の施し

巧藝画(こうげいが)は、出来る限り完全に原作を再現するために、数十度刷に及ぶ精密な復刻を行い、さらに専門画工の手により、原作と同じかそれに近い本金や岩絵具を用い、一枚一枚念入りに手彩色された高品質な複製画です。その技術を今に継承し、橋本雅邦、横山大観、川合玉堂、菱田春草らの近代日本画、雪舟、武蔵の水墨画、良寛の書など、約130作家500点の巧藝画を扱っています。

横山大観

横山大観が日本画を通じて、日本文化の真髄に多くの人々が身近に触れて頂きたい、その強い思いから巧藝画を提唱し推挙し,
製作が始まって既に100年有余年の年月が過ぎました。当時の伝統と技術が、今も途絶えることなく連綿と引き継がれています。巧藝画による彩色の処理は、本画のもつ臨場感を最大限に引き出してくれる大きな特徴があります。

平山美知子氏承認

美術家のみならず、数々の大芸術家を輩出した、日本の美術学校の頂点ともいえる東京芸術大学の学長も務め、日本人なら多くの人がその名を知る、まさに“国民的画家”である平山郁夫。多くの人が憧れる平山郁夫の作品も、横山大観提唱、100年の歴史のある巧藝画(こうげいが)により完全復刻しております。故平山郁夫の夫人であり、著作権者である平山美知子氏の厳密な校正・承認のもとに制作されています。